ルーディたちへのメッセージ
2006年3月9日 音楽Amazon.co.jp
ひとつの時代を代表するダンス・ミュージックとなり、世間の目をスカに引き戻したのが本作のビートだ。当時、天才少年と言われたエルヴィス・コステロによってプロデュースされた本作は、スペシャルズの最初の2枚のシングルのサウンドを土台に制作され、初めて世界の注目をトゥー・トーン・レーベルに向けさせた。みごとなソングライティングとアレンジ(その多くは、スペシャルズの創始者ジェリー・ダマーズによるものだ)、それに口数の少ないフロントマンであるテリー・ホールは、スカのリズムにパンクのスピード感という完璧な組み合わせに大きく貢献した。本作のパワーを証明するかのように、リリースから20年がたった今でも、その衝撃は薄れていない。(Chris Nickson, Amazon.co.uk)
夕方を過ぎた後、”A Message To You Rudy”を口ずさみながら、融けかけた雪でざくざくした坂道を歩き、近所にある風呂屋に行った。
玄関に溜まる老人たちの横を通り過ぎ、コインロッカーに荷物を入れる。皮膚の垂れた年配の方々を横目に身体を洗い、湯船に浸かった。泡風呂、水風呂、熱い風呂、普通の風呂など、一通りの風呂に入り終えた15分後、風呂に飽きた。
建物を出る際に見かけた表面の硬いパンを買おうとしたが、ポケットに入っていると思っていたお金がなかった。背後から、おばさんに「お客さん、さっき、ぽろぽろお金落としてましたよ。」と呼びかけられ、恥ずかしさで耳が熱くなる。
帰り道、入湯券を買うときに、おつりの500yenを取り忘れていた事に気づき、2時間前からやり直したい気分にかられる。
自分の無責任な生活を棚に上げつつも、うまく行かないことばかりで、ちょっと死んでもいいかも、と考えながら帰宅すると、母親は一人、居間で寝転がりながら映画を見ていた。
ブラウン管の中では、しかめっ面の中年オヤジが、せつせつと自己語り、どうやら絶望を演出しようと苦心している模様。
その放送コードをはみ出す勢いで下手な演技に、「感情移入は決して許さない。」というのが、もしかしたら製作スタッフたちのスローガンだったのかもしれない、と考えた。下手糞の枠を超え、卑猥な動きを見せる中年。
「なにこれ、面白いの?」と訊くと、母親から「いや、全然。。。」という返事が返ってきた。
考えなくてもいい事を考えすぎると、本当はどうでもいいことが、どうでもよくなくなってしまうことがある、でも、あんなに泣きそうな顔してもどうにもならんわけで、とかなんとか、パンを食いながら思う。
下手糞な彼にエールを送りつつ、二階に上がった。
追記
悩んでる人を見ると、どうしてこの人はこんなに悩んでるだろうと考えることがよくある。きっと、みんなそうだろう。やっぱ、人生に意味なんてないって考えるくらいがちょうどいいと思う。
苦しいものから距離を置こうとしても、結局、なんの解決にもならんのだけれど、あんなしかめっ面する暇あるなら、表面が硬いパンを喰えばいい。あれは、うまい。
Sly のCrossword Puzzle、すごく良い。
本なんかより、やっぱ音楽が好きだ。
聴かないとやってられんくなる。
(本は読まんでもイライラしないけど)
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