ちょいと回復。

2006年2月27日
今日はバイトだった。昼休み、橋本治の本を読んだ。

僕の知る限り、彼の作品のほとんどが、それぞれ異なる文体で書かれている。書く媒体によって、文体を書き分けているのだろう。その事自体は珍しいことではないとは思う。
 ただ、そのほとんどがとても読みやすい。今日、読んだ本の文体は作者が無理をしているのが伝わってくるようで、あまり好きじゃないけれど、とてもわかりやすかった。ナナメ読みなので、自信はないけれど、「外部」に目を向けましょう、って感じの内容だったと思う。

 いつのまにか忘れている事は、かなり多くて、その本で忘れていたことを再確認したような気がした。

 自分のしたい事がなんなのか、とか。そういう事は忘れがちだと思う。暮らしぶりが豊かで娯楽のあふれてる時代なんだから、そんな問題意識と距離を置くことはさほど難しくないだろう。ゲームや本、映画や音楽、マンガに限らず、旅行やショッピングやなんかも含めて、レジャーやら娯楽やらを楽しんでいる間は、そういう考えなくてもいい問題はどっかによけちゃうことができると思う。ただ、そういう娯楽に埋没し始めると何がほしいのか分からなくなるんじゃないだろうか。
 
 音楽オタクで、映画やブンガクに爪先くらいは突っ込んじゃってる自分としては、心の痛い話ではある。自分自身が、そういうものに埋没しっぱなしだからである。(少なくとも、たぶん音楽依存症。) 
 べつに、享楽的に生きることや馴れ合いみたいなものを求めている人は、それでもいいと思います。それは全然恥ずかしくないことだろうし、一つの生き方ではあると思います。
 
 でも、そうじゃない生き方もあると思うわけです。(結局のところ、壁にぶち当たった時点で、そういう生き方を強いられるのだろうから、二つを分けて考えるのはおかしいのかもしれないけれど。)
 たまに、音楽や映画の話が合う人に出会うとそれだけで頬が緩んでしまうが、それでも、仲間探しやら、仲間内にある共通認識の確認に突っ走るのは、なんだか自閉的で嫌なわけです。(とか言って、CDを貸したり、映画を薦めたりするのがかなり好きだったりする。矛盾してるなぁ。)

 なんつーか、あれっす。今日の日記も例にもれず、的を得ないけど、なにかを再確認した日だったということが書きたかったわけです。そんで、この日記を書いててわかったのは「わかったような気になっている」ということです。ぜんぜん書けないし。

 ただ、最近、雰囲気に流されることが多いので、今読んでよかったと思いました。元気の出る本でした。音楽、聴く時間削ろう。

 

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