ドンガバチョを信じて。

92年のデビュー・アルバム『Bizarre Ride II The Pharcyde』の衝撃から3年の充電期間を経て完成させた95年2ndアルバム。前作のアシッド観をさらに探求し、Gファンク全盛時代でありながら間逆なクールネスなオリジナリティ溢れるサウンドを完成させた傑作盤だ。イマーニ、ファット・リップ、ブーティ・ブラウン、スリム・キッド・トゥレらオリジナル・メンバーでの制作はこのアルバムが最後となってしまう。

ファーサイドの2枚目、夏の涼しい夜とかに聴いたら、曲の浮遊感とあいまって、かなり気持ちいいんじゃないかなぁ、と思います。昨日、買いました。すぐにファーサイドが好きになりました。

金曜日から日曜日にかけて、試験を受けるために関東に行ってきた。金曜日はつくばの友達の家に世話になった。羽田空港からバスに揺られて2時間。高速を降りたバスから、見慣れてた風景を眺めていると、とても懐かしい気分になった。

無事つくばセンターに着いてからは、まず先生に会うために大学に向かった。

3時少し過ぎ、研究室前に到着、着いてドアをノック、入室。ちょうど電話中だった先生は、僕のほうを二回くらい見た後で反応、ちょっと吃驚した後、すぐに受話器へと戻ったので、しばらく待った。

電話終了。

先生にお土産を渡し、自分の近況を少し話してから、先生自身の近況や去年ゼミで一緒だった人たちから何通か手紙を受け取った話なんかを聞いた。先生は新しい本を出すらしい。
おみやげを渡すときに、「働いてないのにわざわざ気を使ってくれて．．．」と言われて、「あ、いや。働いてるんだけどなぁ」と思いつつ訂正できずに先生と別れてしまった。

ちょっと気になるけれど、まぁいいや。と

3時15分に授業があったので、休み時間の間の10分くらいしか話せなかったけれど、行ってよかったと思う。

それから図書館で本を読んで時間をつぶして、夕方コマダ君の家に向かった。家の前で待ってると5時半ごろに仕事を終えたコマダ君が帰ってきた。音楽やら勉強の話をした後、ちょうどサークルの日だったので、夜は大学でバスケをした。

バスケットは本気でやるとかなり疲れるので、「ほどほどにしておこう」と考えていたのだけれど、ずるずると最後までやってしまった。久しぶりのバスケットは、きつくて内臓がなんだか重たく感じた。汗だらだらで、少し足が痛くなったのにとても楽しかった。
かっこ悪い状況で、後輩（を含めた知り合いの人たち）にはあまり会いたくなかったけれど、やっぱ行ってよかったと思う。
帰ったら運動しようと思った。

コマダ君はバスケの途中でギックリ腰になっていた。

そんなわけで外食には行かず、まっすぐ家に向かって帰って途中でコンビニ弁当を買うことにした。
体育館→ローソン→ワンルーム旅館「コマダ」へ。

女将（いや、男だけどさ。）は、腰が痛そうながらも豚の角煮を出してくれた。幕の内弁当を食べつつ、なんやらいろいろと語った。だいたいが未来と最近のこと、意識したわけじゃないけれど、考えてみれば思い出話は全然しなかったと思う。

すこしホッとした。最悪だった気分が、バスケとおしゃべりだけで、最悪じゃなくなった。

次の日は昼に東京で試験を受けた。思ったより早く着いてしまったので、ドトールに行った。
店員の女の子がかわいくて、「やっぱ東京はいいなぁ。（住みたくはないけど。）」と思った。
試験の後は、キヨタさんとオガワくんに会い、一緒にメシを食べて、色々話をした。二人の近況を聞きながら、元気が出た。
東京では、今まで隣の庭で鮮やかに青く茂っていた芝生が、僕の視界に自然な色を帯びて広がった。
嫌いで嫌いでしょうがなかった自分の庭を、もう少し見直すべきだと思った。

心の中のドンガバチョが言った。
「別に恥じる必要はないのであります。」
僕はその通りだと思った。
恥じるべきのは庭じゃなくて、手入れもせずに庭を悪く言う僕自身なのだろう。

ゴハンを食べた後、喫茶店でしゃべって、それから東京ドームのほうを歩いたりした。ちょうど巨人戦をしていたみたいで、人がたくさんいた。
夜は、キヨタさんの家にお世話になった。

次の日は新宿でCDや本を見たりした。
お昼ごはんをごちそうになった。

帰りの飛行機は18時少し前に離陸、着陸は8時少し前。
曇りそらの上は、思った以上に明るかった。
旭川の空港には父さんと母さんが待っていて、家に帰る途中ラーメン屋に3人で行った。

3日間で、心がとても軽くなった。

2日間、つくばと東京で僕の口から出たのは、半分以上が現状に対する愚痴や不満だったんじゃないだろうか。
卑屈になっても、どうしようもない。

卑屈になってしまうような状況から抜け出したい。
もっと、人に誇れるくらい頑張るべきだと思う。

ガバチョさんも言ってました。
「逃げ続けることはできないのであります。」

いや、実際には言ってないけどね。