タイ焼き

2005年6月10日 読書
勉強をしながら仕事を探してみたが、なかなか見つからない。
何も変わらないまま、地元に戻ってきて2ヶ月が経った。

先週の土曜日、母親に頼まれ車を運転し、和寒から家まで車を運んだ。
僕の住む町は上川盆地にある。和寒は名寄盆地にあり、二つの盆地を塩狩峠が隔てている。峠を超える途中には、三浦綾子記念館があった。その日は暇だったので、僕は記念館に行ってみた。
三浦綾子の小説は、一つも作品を読んだことがなかったけれど、地元に帰ってきてからは、なんとなく気になっていた。

三浦綾子は旭川で執筆活動をしていた。記念館は、彼女の代表作である『塩狩峠』に因み、彼女の住んでいた家を旭川から移築し、改修したものだった。

ドアを開け中に入ると、すぐ右手にあるカウンターでジャケットを着た若い男の人がお土産を販売していた。人を見た目で判断するのはよくない事だというけど、なんだかうさんくさかった。純真さを抜き取られた夏休みの小学生とクソ高い羽毛布団を言葉巧みに売りさばく悪徳セールスマンを足して2で割ったような感じだった。どうみても、三浦綾子どころか本もろくに読んでなさそうだった。

記念館自体は退屈だったけれど、2階にある本棚は面白かった。
ガラスケースの本棚には「三浦綾子が読んでいたんだろうなぁ」と思わせるような感じで、文庫や雑誌、単行本が並べてあった。

人の家の本棚を見るのは楽しい。
「たぶん、管理する人が並べたんだろうなぁ」と思いながら、暇な時にでも読もう、と思って、いくつか気になった本の書名を携帯電話でメモした。

今日は6月10日、家にひとり。外は曇り
勉強する気が起きずに本を読んだ。
やっと『塩狩峠』を読み終えた。偽善について、少し考えた。
神の力は信じてない。けれど、神はいると思う。

なんだかつまらないことしか、書けない。
盆地も峠も、実際はどうでもいい。

母親が買ってきたタイ焼きを食べた。おいしかった。
そういうことのほうが大切だと思う。

追記
このところ毎晩、家族で映画を見てる。昨日で5日連続。
毎晩、楽しいけれど、観ながら「こんなふうに楽しんでていいんだろうか。」と思う。

今日も見ると思う、せいぜい夜まで勉強をがんばろう。

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